shinjoさんのつぶやきブログ

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ATFでDA17V の5AGSフルード交換

DA17Vエブリイ(2019年製3型)の、5AGSアクチュエーターフルード(ハイドロオイル)をATFを用いて交換しました。

AGSの作動オイル交換ですね。

 

準備したのは、このフルード(オイル)

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カストロールのATFです、Amazonで1500円以下でした。

(以下、フルードをオイルと読み替えます)

このオイルを使った根拠、理由は、

後半でお伝えしています(よかったらたら読んでね)

 

+

 

他に準備したのは、ダイソーで買った計量カップと、ずいぶん昔に買った、アストロプロダクツのシリンジ?

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でっかいオイルを抜いたり入れたりするやつです。(ジムニーのデフやミッションオイルを交換してました)

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まず、運転席を開けると「チュイイィィィン」ってアクチュエーターがオイルを吸ってしまうので、ドアを開けたまましばらく放置。

その後、下のAGSのリザーブタンクを開けます。

アルトのように黒いエレメント?みたいなのは入ってなさそうですので、そのままチューブを差し込みます。

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かなり入りにくい•••なんとか、なんとかぐりぐりぐりぐり押し込みまして、

抜き出し。

 

1回目は200ml程のしか吸えませんでした。

まだ早かったのかな、これ以上は吸えなかったので抜いたオイルは捨てて、新しいATFを200ml注入。

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↑抜いたオイル

まだ透明感がありますね、

走行83000k、変速頻度の少ない高速主体で距離を稼いできたからか、思ったより汚れてなかった。

 

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↑ATF

その後、エンジンをかけてアクチュエーターを動かします。

 

P→R→N→D→M、Mで1速、2速、そして再びPまで戻す、を3往復ほど。

 

で、もう一度抜きます。

今度は300ml程抜けました。

そして再び300mlのATFを入れて、今回の作業は終了です。

 

 

終わった後のタンク。

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ATFで赤くなりましたね。

 

+

では試走です。

思ったより汚れていなかったからか、そもそもそういうものなのか、体感はあまり分かりませんでしたが、クラッチ断続に伴うショックなど全体的に角が取れたような感じがします。

気のせいかもしれません笑

 

+

で、あとがきとATFを用いた根拠について。

多分この記事を見る前に、みなさんどこかのサイトで読んだり聞いたりしていると思いますが、

「AGSのオイルは無交換指定で、スズキから交換部品としても出ていない」

という事実。

でも、リザーブタンクのオイルはだんだん黒くなっているし、換えなくていいオイルはないというし、例えば無交換指定のオートマもATF無交換で壊れる事例もありますし。

やっぱり交換したいよね、と思うのが車好きの性分というもの。

じゃぁ何のオイル使うのさ?と調べてみると、

AGS用と謳われる高いAGSオイルが売ってますよね。

 

その価格、6500円〜13500円。

 

AGSの本体そのものは、電気モーターで動かす油圧作動装置です。

車両に載せるから熱とかは持つだろうけど、

ただの油圧作動油に6500円は高くね?

と思うのです。

なにか特別なオイルを開発して使うほどコストかけられないはずだし。

ATFといえばオートマオイルと言われますが、その正体は耐摩耗性の油圧作動油。

 

•••で、スズキAGSの製造元はどこかといえば、

イタリアのマニエッティマレリです。

アルファロメオセレスピード、FIATのデュアロジックと同じメーカーなんですよね。

 

その後マニエッティマレリは日本のカルソニックカンセイ経営統合したのちにマレリとなり、そのマレリも昨年倒産しているようですので一体どこで作ってるか謎だったんですが、スズキ部品製造という会社が浜松市にあって、そこの事業紹介の所にAGSアクチュエーター組み立て、と書かれていたのでラインを移設したのかもしれません。

推測ですけどね。

 

前置きが長くなりましたが、

元の仕組みがセレスピードとデュアロジックと同じであるとするなら交換用として出ているオイルはある程度絞られます。

で、その中でDIY交換されている人の多く使ってるのが、このオイル。

 

 

TUTELAのCS SPEED

デュアロジック指定オイルだったかな?

 

パワステや、デキシロン3のATFとしてもつかえます、とあります。

 

もう一つがこちら。

 

FUCHS TiTAN CHF202

ポルシェやボルボの純正指定されているパワステオイル。

こちらのサイト様で交換の実例があります

https://ameblo.jp/narita-autoshop/entry-12686406765.html

こちらはデュアルクラッチミッションにも使えるような事が書いてありますが、

どちらにしても油圧作動油(ハイドロオイル)です。

 

その中でTUTELAのCS SPEEDはATFとして使えて、なおかつデキシロン3対応、粘度は75Wです。

 

今回使ったカストロールのATFも、デキシロン3対応で、75Wなんですよね。

しかも、Amazonで買えばTUTELAの半額。

同じ規格のATFなら、有名なカストロールだし安くていいんじゃないか、という理由です。

 

ちなみに、パワステオイルって対して仕事してないような印象(失礼)があったんですが、あれもかなり高性能な油圧作動油で、ATF程の性能があるらしいですね。

もしかしたら国産パワステオイルでもAGSは動くのかもしれません。

 

お仕事などでハイドロオイルを使う油圧作動装置を使われてる方はご存知かもしれませんが、

いわゆるハイドロ•••耐摩耗性油圧作動油、にはスーパーハイランドとか、ダフニーとかありますよね。
もしかしたら使えるのかもしれない、とか思いましたが、流石にやめときました。

あ、もう一つ余談。

ちょっと匂いがきついですけど、ATFを差し油やエアーツールに使うとめちゃ調子良いです。結構万能。

 

そして思う事。

社外品の高いAGSオイルの赤の色味。

鮮やかなワインレッド。

あれ、どう見てもATFにしか見えない•••

わからんけれど。

もちろん、そうだったとしてもメーカーはちゃんとテストしてると思うので、価格は安心や信頼性、ブランド力と言えるかもしれないですね。